とある阪大生のブログ

理系大学生 level20 ♂ 気になって調べたり考えたりしたこと書きます

月火水金木犀

 

金木犀のいい香りが漂う季節になりましたなぁ〜と思う今日この頃。 

 

先日こんなツイートが。

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ふむ。なるほど。

 

たしかにあんないい匂いのする金木犀について当時の歌人が触れていないのはおかしい。

 

僕は平安時代の歌とか鎌倉時代の歌をたくさん知っているわけではないけれど、百人一首なら知っている(高校生の時に、センター試験の古文対策として教わった)。

百人一首中にも確かに金木犀について詠んだ歌はない。

 

ところで、僕の思う秋の風物詩(植物編)Top3は

・紅葉

イチョウ

金木犀

なんだけど、イチョウ百人一首中に詠まれてないんだよね。

色合いも綺麗だし、臭いもかなりするのに。

 

 

紅葉に関して詠った歌はたくさんある。

例えば

ちはやふる  神代もきかず  竜田川

                          唐紅に  水くくるとは

 

・奥山に  紅葉踏み分け  鳴く鹿の

                          声聞くときぞ  秋は悲しき

 

とか。

他にも紅葉を詠ったものはたくさんあるのに、イチョウを詠んだものは無いんだ。

 

僕が当時の歌人だったら

 

・あ、やべぇ  銀杏臭すぎ  もらいゲロ

                          これ引き金に  友もゲロ吐く

 

なんて詩を詠むんだろうけどなぁ。

 

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イチョウの伝来についてちょっと調べてみたんだけど、正確な答えは出てないみたい。

おそらく室町時代だろう程度。

 

ある書物(吾妻鏡)には、

源 実朝を暗殺した公暁は、大きなイチョウの木に隠れて機を伺っていた。

なんて書いてあるらしいけど、実際のところは本当かどうかわからない。

 

実朝を殺す時に、すでにイチョウが大木(身を隠せるほど)の状態であったということは、イチョウが植えられたのは平安時代末期ってことになるんだけど、それなら百人一首に入っていてもおかしくないんだよな〜(僕視点)

 

ちなみに実朝は百人一首にこんな詩を残している。

・世の中は  常にもがもな  渚漕ぐ

                            海人の  綱手かなしも

 

世の中の様子が、こんな風にいつまでも変わらずにあってほしいものだ。

という詩。

薄々自分が時代の流れ的に殺されることに気づいていたのかも知れない…

 

 

後付け説明みたいになってしまうんだけど、百人一首の詩番号は、年代順になっている。

実朝の詩は93番。

だからこれ以前にイチョウはおそらく伝来していない、と予想。

そして、あの書物のイチョウの記述は間違いかと。

あくまでも僕の知っている百人一首をベースに考えた場合だけど。

 

 

 

ここまでつらつらとイチョウについて書いてしまったんだけど、今回書きたかったのは金木犀について調べたことなんだ。

 

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調べて驚いたのが、1つは金木犀は雄雌異株ということ。

そして、日本に伝来した金木犀はほぼ雄株だということ。

 

確かに金木犀の実を見たことはないので、そうらしい…

てっきり雄雌同株だと思っていたが。

 

ちなみに雄株が選ばれたのは、雄株が雌株よりもずっと多くの花を咲かすから(受粉率を高めるため)。

 

挿し木で繁殖が容易なため、雄株ばかり取り入れたのだろう。

 

もう1つの驚いたことは、金木犀がトイレの芳香剤として主に使われていたこと。

ボットン便所時代、トイレの近くに金木犀を植えたりしていたそうだ。

なので一部の年代層の方からすると、金木犀の匂いがトイレを連想させるものとなってしまっているらしい。

 

以前ふらふら〜っと行った飛田新地の公衆トイレの周囲に、金木犀が植えてあった。

せっかくのいい匂いが、なんだかもったいないなぁと思ったのを覚えている。

 

 

 

 

ちなみに金木犀花言葉

小さい花弁であるにも関わらず、いい香りがすることから、『謙虚』、『謙遜』

その香りには、害虫を寄せ付けない忌避効果があることから、『気高い人』

などなど。

 

 

 

ところで、花言葉ってなんかオシャレな感じするけど、実際どうやって決めてんねん、

って思いません?

 

 

元々はフランスの上流貴族で流行ったもので、花の性質・特徴や文化史的伝統をなぞったものらしいです。

 

 

 

調べてみると案外おもしろいです。

ちょっとしたエピソードが詰まっていて…